書評
『野生で読み解く投資の最適解(岡崎良介著、日本実業出版社、2024)』を読んだ。
なぜ本書を読もうと思ったか?
2024年2月現在に出版された最新の経済・投資系の本なので、「最新」の経済分析が得られると思ったため。
実際に読んでみると、経済の見方の基本がわかりやすく書かれているところから、「新しい経済」の分析、対応法などが書かれていて勉強になった。
時代は変わった。デフレではなくインフレ時代である。それを否が応でも認めざるを得ない。
今まで私たちはデフレ慣れをしてしまったため、なかなかインフレ時代に対応できていない。特に投資法において。
では、デフレ時代ではなく、インフレ時代にはどのような投資法を取っていかねばならないか?
本書にヒントがある。
例えば、私が心に刺さったのは「アルファだけでなくベータも取りに行く」という一言。
もうこれだけで本書の元は取れたと感じている。
また、私たちはどうしてもリーマンショックや東北大震災、最近だとコロナショックなど。時折、大きな●●ショックを経験するため、思い切った投資ができないでいる。
しかし、本書を読むと、その●●ショックからの「回復期」は、実はどんどん短くなっているとわかる。そのことを知っておくだけでも、投資へのマインドセットはかなり変わるだろう。
本書は、「経済の基礎」をわかりやすく学びたい方におススメであり、デフレ時代ではなくインフレ時代の投資に対応したい方にもおススメ。
目次
『野生で読み解く投資の最適解』の目次はこちらです。
- 第一章 日本のデフレは終わった!
- 第二章 世直しが始まる日本経済
- 第三章 大転換を遂げた金融政策と株式投資
- 第四章 日本の金利と金融政策
- 第五章 新しい時代の投資戦略
- 第六章 日本株投資の方向転換
- 第七章 これから投資を始めようとしている人へのフォワードガイダンス
『野生で読み解く投資の最適解』著者について
岡崎良介氏は2021年ピクテ投信投資顧問客員フェローに就任するなど金融のプロ。ヘッジファンドなどのファンドマネージャーを経験したりもしている。
ちなみに、岡崎良介さんは私が大変お世話になった名著『相場ローテーションを読んでお金を増やそう』(日経BPマーケティング)の著者でもあった。実はこの本、2008年ぐらい?に買ったのだが、相場の「サイクル」がわかりやすく書かれていて、とても勉強になった。その著者だというのは今調べててわかった。
購入方法
こちらのAmazonから購入が可能です。
『野生で読み解く投資の最適解(岡崎良介著、日本実業出版社、2024)』
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