『お金のむこうに人がいる(田内学著)』読了。

書評

感想

お金のむこうに人がいる(田内学著、ダイヤモンド社、2021)』読了。

お金や経済の本質がわかりやすく理解できる良書。

わたしたちはどうしても「経済」というと、難しくとらえてしまう。

わかりにくい数式や理論を思い浮かべるなど。

しかし、著者は本書『お金のむこうに人がいるにて、お金や経済は「人」を中心に考えると、わかりやすくなると説く。

実際、本書を読んでみると、腑に落ちる。お金や経済の教養が深まってくる。

 

なぜ、本書を読もうと思ったのか?

キッカケは先日アップした『きみのお金は誰のため(田内学著、東洋経済、2023)』。

この本は、お金や経済の本質を「物語形式」でわかりやすく書かれている。平易な言葉で語られていて、大変理解しやすかった。物語も面白かった。

それで、著者の田内学さんに興味を持ち、物語の元となる書として本書を買って読むことにした。

予想通り『きみのお金は誰のため』の理解を深め、厚くするための本だった。

 

また、本書『お金のむこうに人がいるの特徴として、各章「クイズ形式」の問いから始まる点も面白い。

意外と知ってるようで、質問されるとわからないお金の質問やテーマがある。

うーん、まともに聞かれると悩んだりする。

そんなテーマを章の初めに問いかけてくる。

答えはどれだろう?と、まずはあれこれ考えて、仮説を立ててから読む。

なので、一層理解が深まりやすい。

これも本書のユニークな点。

そして、なんといっても、難しい理論や公式など使わず、平易な言葉で語りかけてくる点が素晴らしい。誰が読んでも理解しやすい。

お金や経済の本質を「わかりやすく」理解したい方におススメの書。

目次

  • 第一話 なぜ、紙幣をコピーしてはいけないのか?
  • 第二話 なぜ、家の外ではお金を使うのか?
  • 第三話 価格があるのに、価値がないものは何か?
  • 第四話 お金が偉いのか、働く人が偉いのか?
  • 第五話 預金が多い国がお金持ちとは言えないのはなぜか?
  • 第六話 投資とギャンブルは何が違うのか?
  • 第七話 経済が成長しないのと生活は苦しくなるのか?
  • 第八話 貿易黒字でも、生活が豊かにならないのはなぜか?
  • 第九話 お金を印刷し過ぎるから、モノの価値が上がるのだろうか?
  • 第十話 なぜ、大量に借金しても潰れない国があるのか?
  • 最終話 未来のために、お金を増やす意味はあるのか?
  • おわりに 「僕たちの輪」はどうすれば広がるのか?

購入方法

Amazonから購入可能です。

お金のむこうに人がいる(田内学著、ダイヤモンド社、2021)』

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