書評
『きみのお金は誰のため(田内学著、東洋経済、2023)』読了。
これは圧倒的に買いですね。
資本主義攻略のための「お金の知識」が深まるし、なんといっても「お金儲け」や「お金の役割」を肯定的に捉えられるようになる。
例えば、日本人の多くは「お金を汚い」と思っていたり、「お金の話はタブー」と思っていたりする。
しかしながら、いかに「お金」というのが誤解されているか?
お金への誤解のせいで、お金儲けができないことは去ることながら、「お金の奴隷」から抜け出ることもできずにいる。
ところが、『きみのお金は誰のため』を読むことで、お金への誤解が解けるようになる。
そして、「お金儲け」を肯定的に捉えらえるようになるだろうし、お金の正しい使い方も掴めるようになる。さらに心も温かくなる。
そもそもなぜ、本書を買ったのか?
というと、「話題になっていた」からという単純な理由。
最初は先入観で「大したことなさそう」「子供だまし」とスルーしていた。が、話題になっているし、ずっと売れ続けているので、さすがに「これは投資家として読まなきゃいかんだろう!」と覚悟を決めて読むことにした。
かなりハードル高めで、斜に構えて読んだにも関わらず、知識、物語の面白さともに満足度の高い内容だった。物語の最後では、不覚にもウルってしまった。帯に「涙する」ようなことが書いてあり、用心していたにも関わらず、心を持っていかれた。著者の実力と言わざるを得ない。
本書は、物語形式でわかりやすく、お金の理解が深まる良書。間違いなくおススメです。
目次
- 第一章 お金の謎1「お金自体には価値はない」
- 第二章 お金の謎2「お金で解決できる問題はない」
- 第三章 お金の謎3「みんなでお金を貯めても意味がない」
- 第四章 格差の謎「退治する悪党は存在しない」
- 第五章 社会の謎「未来には贈与しかできない」
- 最終章 最後の謎「ぼくたちはひとりじゃない」
『きみのお金は誰のため』購入方法
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『きみのお金は誰のため(田内学著、東洋経済、2023)』
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